社名の由来・沿革

Origin & History

社名”RIO”の由来は「Real Illustration Office」

創業当初から写真のようなイラストをめざす、リアル主義を旗印にしてきました。
同時にRealは「真の」という意味が込められています。
二つの意味が合致したためRIOと決めました。
イラストは日本語で海外では通じませんのでILLUST-RIOと造語にしています。
RIOは株式会社イラスト・リオの登録商標です。

イラスト・リオの建築パースは新たな第七世代へ

第一世代の建築パース。

1985年以前のパースは質感が乏しく、形状素材の理解ができる程度のものでした。
透明水彩絵の具で窓の中を室内色の茶色系に塗って蛍光灯を描き、
窓枠を描いてから不透明絵の具のガッシュで壁を描いて外観としました。
一部でエアーブラシも使われていました。

第二世代の建築パース。

1990年以降の建築パースは筆とエアーブラシ全盛で、アクリル絵の具で質感表現が深まった時代でもありました。
イラストレーションのスーパーリアリズムと建築パースが融合した時代でした。
質感をどう表現するかを、アクリル絵の具とガッシュ、カラーインクを使い、筆のみならずスポンジ、歯ブラシ、金網そして自らの指まで駆使した質感の再現を模索していました。
納品形態は自社内で複写撮影した4X5inchのリバーサルフィルム(ポジ)です。

第三世代の建築パース。

1997年以降はPhotoshop(2次元ソフト)の導入と共に表現の幅が広がりました。
まだコピペのようなコラージュ作品の時代でした。アクリル絵の具の質感表現にもっと広がりをもたらした
フォト・リアリスティックな作品が出現した時代でした。
着色した原画をデジタル化しフォトショップデータとし富士フイルムのピクトログラフィーで出力していました。
フィルム納品とデジタルデータ納品の過渡期でした。
2002年頃の3DCG(3次元ソフト)は、非常に高価なソフトを導入し試行錯誤ばかりで
コンピュータの性能も高いとは言えず3DCGで、苦労していた時期でした。
その後の2005年には姉歯の耐震偽装事件で、確認申請が通らずデベロッパーも苦戦しました。

第四世代の建築パース。

2010年以降は3DCGソフト(3次元ソフト)の開発会社が統合され、手描きだった下描きが
3次元空間でモデリング(骨格造り)が容易にできるようになりました。
その反面アングルの良さが軽視される風潮となりました。
そんな中イラスト・リオでは手描きによるアングルスケッチの構図にこだわり、
その構図を元に3DCGでモデリング制作をし、
その後2次元ソフト(2Dソフト)で仕上げをして情緒あるリアルな建築パースを制作していました。
他社の動画ではカメラワーク、カット割り編集のない、不自然な動画が出現した時期でもありました。
この世代の動画はコストパフォーマンス悪く物件の販売に寄与したとは言えませんでした。

第五世代の建築パース。

2016年以降は3DCGソフトの統廃合と進化を経て、計算スピードの向上により、
CGパースは業界スタンダードになりました。
動画は姿をひそめ、静止画による仕上げ工程で季節、天候、時間をリアルに表現できるようになり、
よりお客様の心情に触れる「絵作り」が可能になり販売に勢いが戻ってきました。
しかしその一方、本質を欠いた低価格でチープなパースとの間で二極化が起こりました。
その結果、売れない物件にデベロッパーは苦しみ、その原因も解らないまま、さらなる低コスト路線に
舵を切り、負のスパイラルに陥るクライアントが出現してきました。

第六世代の建築パース。

2020年の新型コロナウイルス流行以降、広告予算が削減される中、
若い世代のクライアントは予算内での効果を求め、販売段階で苦戦を強いられています。
一方私たちのクライアントは「消費者の情感に訴えるビジュアルを重視し」販売戦略に成功しています。
この傾向は、市場の二極化を明確にしました。
効率的なブランディングとインタラクティブな動画を取り入れたチームが優位に立っています。
第六世代の建築パースは、限られたリソースを最大限に活用し、
消費者との深いつながりを築く新時代のマーケティング手法として注目されています。

第七世代これからの建築パース。

2022年1月には、マンション市場が高騰し、価格がピークを超える状況が見られました。
この価格上昇は、一部で好循環をもたらす可能性があるものの、購入へのハードルが上がったとも言えます。
経済状況や需給バランスの変化に伴い、市場環境は常に変動しています。
また、物件の特性や魅力を市場に適切に伝えなければ、売却機会を逃すリスクがあることも事実です。
このような市場環境の中、竣工写真や3DCGを活用したインタラクティブな表現は、
インターネットを通じてさらに進化し、リアルタイムレンダリングが中心となるでしょう。
情感を刺激するパース作りは、今後も不動産業界で重要な役割を果たします。
イラスト・リオでは、クライアントと緊密に協力し、お客様の満足を最優先に努力を続けていきます。